ショートステイララポート取材ページ
ショートステイララポートに取材に行きました
ショートステイララポートの場所
ショートステイララポートは南区の仁保(にほ)というところにあります。
広島市西区仁保というところは、広島の中心部から近いしアクセスがよくとても便利なところです。
ララポートに行こうと思ったら、車だと国道2号線から入ってもらうと、5分くらいで到着します。
バスで行く場合は広電バスの「仁保車庫仁保南経由」路線に乗って「仁保南4番」か「仁保南3番」または「仁保中学校前」で降りて歩けば到着します。
広島市南区なのに、車通りが少なく、閑静な住宅が広がっており、近くには仁保中学校もあります。
他にも大きな公園や散歩道もあり、自然豊かなところで、そんな自然に囲まれた中に施設があります。
住所を記載しておきます
広島県広島市南区仁保3丁目42番6号
黄金山の中腹にある施設で、とても景色がいいですよと皆さんにお伝えしているそうです。
中腹のあたりは朝日が見えたり、夕方になり暗くなると夜景ががきれい。気分が変わりリフレッシュできると皆さんいわれている。
記者の感想
黄金山の近くということもあり、広島市内が一望できます。
私が伺ったときは天気がとても良かったので、広島駅まで一望することができました。
利用者さんのお部屋の場所にもよりますが、眺めの良い景色をお部屋で楽しむことができます。
ここからは実際に取材したショートステイ担当者との会話を掲載いたします。
担当者はショートステイの相談員の白井さんです。
ララポートのはじまり
ララポートはいつから運営されていますか?
(相談員)
2020年6月からララポートに変わりました。建物自体は平成19年からあります。社長が駕屋に変わったのが2020年で、今年で4年目(2024年時点)になります。
社長が変わった際に、施設を改装してもらいすごくきれいになって、ほんとに働きやすくなりました。
お風呂なども全部改装しててもらい、とても介助しやすくなった。
施設がきれいになったことで、スタッフのモチベーションがすごく上がりました。
前の会社とほぼ同じスタッフで働いています。
ショートステイの送迎について
送迎範囲はどこまでですか?
(相談員)
送迎は中区、西区、東区など広島市なら遠くでも行っています。今送迎していて一番遠いのは、西区の庚午ですね。あと、佐伯区の石内からも来てくださるお客様もたくさんいます。
東区や安佐南区の方も送迎で行かれますか?
(相談員)
東区もご利用者もいらっしゃいます。安佐南区の方も以前は行っていました。安佐南区は以前、そんなにショートステイはなかったと思いますが施設がたくさんできて利用する方が減っています。
もちろん要望がありましたら、迎えに行きます。
雪は積りますか?
(相談員)
最近は温暖化が進んできて、ララポートになって一年に一回あるかないかくらいでしたけど、去年はふらなかったと思います。雪が降るとバスが通らなくなり少し交通の便が悪くなるかも。
最近は電動自転車があるので、近くのスタッフは電動自転車で上がってきます。
社長が1台電動自転車を社員用に買っていて、それを使う職員もいます。
環境的にも社長が職員のことをよく考えてくれています。
ララポートで取り組んでいること
ララポートで一番取り組んでいることを教えてください
(相談員)
やはり部屋だけに入って過ごしていただくのではなく、スケジュールを組んで体操していただいたり、レクリエーションしてもらっています。デイサービス程ではないですけど、スタッフの人数も決まっているところで、生活のリズムをつけていただくために、日中は少し活動してもらって夜しっかり休んでいただく。
施設の中にいると朝昼夜が分からなくなるのでそういうところが大切だと思っています。
ご飯も朝とか昼とか夜かわからなくなるので、少し動いてもらったほうがご飯もしっかり、おいしく召し上がっていただけます。
レクリエーションといえば、ボール体操などをしていますか?
(相談員)
カラオケを企画することが多くスタッフ同士でいろいろなアイデアを出しています。みんなができるといえば歌ではないかと思います。
身体的に不自由があって参加できない方も歌でしたら共通ですよね。
唱歌とか口ずさんでいただいて、表情もよくなると思います。
その他にも体を動かしたり。季節に合わせた行事にも取り組んでいます。
夏祭りの時に子供さんと魚釣りをしたり、シーツなどで風船で遊んだりしています。
男性とか、特に集団生活がダメな方もおられますが、そういった方はお部屋で過ごしていただいて、ご自宅と同じように過ごしてもらいたいと思っています。
体操は何かやっていますか?
(相談員)
社長がテレビに映る体操などをしたり、スタッフが個人でやったりしています。ラジオ体操なども取り組んでいます。その日のスケジュールやお風呂の人数によって変わります。
結構皆さん参加されていて喜んでもらっています。
外部からマッサージや訪問美容などは来られますか?
(相談員)
ご利用者様が在宅でされているマッサージは、ケアマネジャーさんにお願いして来てもらっています。訪問美容にも来てもらっています。
ララポートでお願いしている美容師さんはカットだけでなくヘアカラーや白髪染め、パーマをしていただけます。
先日もパーマをかける方がおられ、なかなか美容院にご家族が連れて行くのも難しい方でしたので、とても感謝されています。
きれいになって帰れるのですごく好評で、美容院を楽しみに、ショートを利用される方もいます。
一泊二日でも希望であれば、言っていただければ美容師と連絡をとってなるべく来ていただくようにします。
結構ニーズが高いので早めに予約をしていただくと、スケジュールに入れることができます。
美容院のあとにお風呂をセットして、髪を洗わせていただきます。
ご家族もご本人も喜ばれていただいています。
お風呂について
お風呂はどんな種類がありますか?
(相談員)
個浴と特浴とリフト浴があります。椅子に座ったまま上に上がり横移動しそのまま沈む仕様です。
一人ずつ入れるのでゆっくり入っていただけるお風呂です。
車いすの利用者も大丈夫ですか?
(相談員)
車いすの利用者も大丈夫です。リクライニングの方は背もたれが倒れないのでリフト浴は難しいです。
車いすの方のように座ったままという形です。
リクライニングの利用者はシャワー浴か、清拭が式が一番良いと思います。
平日と土日で、土日は少なくしていたりしますか?
(相談員)
そんなことはないです。どちらかというと対象の日の当日か前日、来られた日より次の日の落ち着いているときにお風呂に入っていただいてます。
在宅のサービスで何日に入っているか事前にケアマネージャーに確認して、その曜日に合わせて入浴する日をスケジュールしています。
一日に8名くらいで、基本的に朝4~5名、お昼から3名くらいお風呂に入っていただいてます。
若い女性スタッフも多いので、女性対応、男性対応も事前に聞いて対応しています。
一対一でお風呂に入るので、スタッフがつくのが女性がいいか男性がいいかを選べるようになっている。
家族に相談して相性があるので、それが入浴拒否につながってもいけないので、事前に聞いて対応しています。
はっきりしている人は、あの人はちょっと難しいと言う人もいます。
もし自分が介護されるときも、男性にお風呂を入れてもらうのは嫌だなとなると思うのでその辺はやはり事前に聞いています。
女性スタッフが多いこともあり、合うとか合わないがあります。
体格のいい男性をお風呂介助するときは、男性スタッフに任せています。
男性も最近は70歳代くらいの方がおられるので、そういう方は男性のほうがいいと言われます。 お風呂はゆっくり入っていただけるように、よく確認してお互いに気持ちよく利用できるようにしています。
お部屋について
ショートステイの部屋について教えてください
(相談員)
部屋にはベッドしかないですが、収納するタンスもあり、その上にテレビを設置しています。個室なので21時消灯ですが、眠れない方はテレビをつけっぱなしにしても問題ないです。
ご自宅でそのように過ごしているのかなと。音も聞こえないので、テレビは21時以降でも大丈夫です。
朝早く起きてテレビをみている方もおられるので、自分の生活に合わせて過ごしていただいてます。
(相談員)ベッドについて
4年前に施設を改装した際に、ベッドも新しく導入しておりとてもいいベッドで、全て電動で動作ができるようになっています。エアマットも準備できますので、褥瘡のある方にはエアマットを使っていただいております。
ショートステイをご利用の前に面談をさせてもらい様子を伺って、エアマットを使っておられる方には入所時に対応しています。
ショートにいって皮膚状態が悪化したとなると、申し訳ないのできをつけております。
最近は自動で空気を抜いてくれるエアマットもありますが、そこまでの機能はなく普通のエアマットです。
エアマットを使わなくても、みなさんに使用しているマットは、もともと褥瘡予防のマットなので、まだ褥瘡になっていない方も褥瘡予防になっています。
あと眠りスキャンもあり、いろんなもので夜間の対応なども一人なのでそういうものがあるとやりやすいとのことで社長が導入しました。
眠りスキャンはマットの下にセンサーを入れて心拍数や体動を検知するシステムですよね
(相談員)
そうです。我々が眠りスキャンを導入したとき、早く導入しすぎて補助が出なかったんです。導入した後に、補助金の制度ができてちょっと後悔しました。
社長はそういうものをいち早く導入しスタッフが働きやすいようにといつも考えてくれています。
眠りスキャンを導入すると仕事しやすくなりました。
昔は全部訪室してちゃんと眠られているか見ていましたが、心拍数など調子の悪いときは早めにわかって体調の変化が分かり、いいなと思います。
2時間に一回の訪室はどうされてますか?
(相談員)
ベッドにセンサーがついていて、離床と起き上がりと端座位等の状態をセンサーが検知してくれます。コールが鳴る人には何度も行ったりしますが、あまり睡眠を妨げることはしていないので、それで様子を見ながら変化がある人だけ見に行ったりしています。
認知症の利用について
認知症の方の利用は大丈夫ですか?
(相談員)
うちは介護度の平均が3くらいなんです。なのでレスパイト(家族の介護負担の軽減)のことを考えると認知症の方がショートを利用されるのは当たり前だと思います。
認知症がなく、家で穏やかに過ごせる人はショートステイを無理に使わなくてもいいのではないかと私は思っているので、認知症の方が利用するのは当然だと思います。
利用者の中には、集団生活の中で、家とは違う表情をされる方もおられます。
今は問題行動がある利用者はいらっしゃいません。
皆さん結構穏やかな方が多いです。慣れている方が多いこともあります
利用者の8割が、リピーターの方で自宅とショートステイを交互に利用されています。
中には一人暮らしの方で、台風が心配だから(ご家族が心配されて)という理由で、何名か急遽入られたこともあります。
一人暮らしの方は夕食も食べて帰られるシステムがあって、食べない方は17時までに退所します。
夕食を食べて帰る方は18時以降に家に送ります。
ご家族が旅行に行かれる方に喜ばれます。
一人暮らしの方も、口腔ケアも済み、家に帰れば寝るだけの状態でお送りするので、こちらも安心して送ることができます。
送迎は何時まで対応しているのですか?
(相談員)
19時まで対応しています。それも好評でリピーターの方もたくさんいます。
働いているスタッフは大変ですが、みんながんばってくれています。
ショートステイ利用中の過ごし方について
利用中はどんなふうにして過ごされてますか?
(相談員)
食事の時間やお風呂、消灯時間などで、生活のリズムを整えながら、他の時間は自由に過ごしてもらっています皆さん夜が早いので朝も早くに起きられます。
朝食の時間まではお部屋で過ごしていただいて、7時半の朝食に出てきていただくという感じです。
食事時間については規律正しい生活が、そのままおうちに帰られてもいいのかなと思います。
家では家族がいても、昼夜逆転したり、食事を3食きちんと摂っていなかったりします。
そこを整えるだけでも、利用者さんの生活の質は向上すると思っています。
ご家族も行く時より帰ってきたときのほうが表情が良いと喜んでおられます。
ショートステイの設備や対応について
車いすの方も利用できますか?
(相談員)
もちろん車椅子の方も大丈夫です。 トイレは部屋の外ですが、トイレも十分広いので車椅子の方も大丈夫です。胃ろうやインスリンなど医療的なものは対応できますか?
(相談員)
生活介護なので今は対応しておりません。看護師は日中出勤しておりますが、胃ろうとなると夜間帯になりますので、それは今はお受けしておりません。
その他の医療行為、点滴などは対応できないです。
一人暮らしでインスリンが一回程度でどこでもいいという方なら、日中看護師がいるので対応できる範囲であれば受けています。
あとは、ストーマの方や酸素の方も受けています。
インスリンは二回打つ方は受入れ可能ですか?
(相談員)
朝は夜間帯が介護士なので、日勤帯でお昼、夕方、食前で血糖値を測って打つことは、看護師がいるので対応している。インスリンの時間などの要望を聞いて対応できるものはしっかり対応しています。
看護師さんはいつもいますか?
(相談員)
毎日一人から二人はいます。夜勤の看護師もいますが、シフトなので、毎日違うものが出勤しております。薬は預かって看護士が対応しております。
ご家族によっては薬が曖昧な方もおられますので、施設ではケアマネや主治医に確認して飲むように気をつけています。
利用者同士のトラブルはありますか?
(相談員)
時々、何か月かに一度はあります。相性もありますが、男性同士でよくトラブルになりますね。
女性は少し陰口を話しているのが聞こえる程度。
男性は力が強いのでトラブルがあると怖いですね。
なるべくトラブルにならないように事前に席を離したりして部屋も離して、あまり出会わないように工夫しています。
力が強いので怪我がないよう配慮しています。どうしてもだめな方はお断りしています。
力づくでトラブルになると、夜勤は女性一人でになることもあり、過去に対応できないのでお断りしたことも何名かいます。
利用者は女性が多くトラブルになると怖がるので、受け入れを線引きさせてもらっています。
迷惑になる行為があれば退所の相談をさせてもらいます。
事前にケアマネの情報に載っていればそこは強く言って、ご理解をいただいています
認知症で他の人の部屋を開けるくらいはどうですか?
(相談員)
それは、大丈夫です。一緒に歩いたりしています。眠れず、帰宅願望が強い方で、入口か出口を探しているのだと思います。
それがたまたまほかの利用者の部屋だったりします。
あと訪室するときの安否確認などするための小窓があるんですが、そこも嫌だと言われたりする方は小窓を見えなくしたりすることもあります。
そういった方は、なるべく不穏にならないように、スタッフが一緒に歩いたりお話を聞いたりしています。
それより、大きな声を出したり、暴力になると困りますが、穏やかな方は何度か説明をして落ち着いて過ごせるよう工夫しています。
職員さん・相談員さんについて
職員同士はみんな仲が良いですか?
(相談員)
仲良く利用者のサポートをしています。 今は、資格のない方も併せて25人くらいで女性が圧倒的に多いんですが、特に問題はなく、もちろん小さい問題はあるのかもしれませんが、大きな問題はないと思います。白井さん(相談員)は、現場経験がどのくらいありますか?
(白井相談員)
私は、介護を始めて25年ぐらいです。管理者になってからは10年くらい。
生活相談員兼管理者。両方とも経験しております。
今はどこも同じですが、スタッフ不足ですので、フォローに入らないと危ないときがあり、現場に入って手伝いをしています。
生活相談員をしているので、利用者や家族のこともよくわかった上で、ケアを個別に行っています。
もちろん、送迎も行っています。
ショートステイ空き状況について
ショートステイの予約は、土日希望の方が多いですか。
(相談員)
はい。平日デイサービスへ行かれる方が多いので、ショートステイは土日希望になってしまいます。ご家族もお仕事をされている方が多いので、そうなってしまいますが、反対に月曜日の朝8時ごろに迎えに行き金曜日か土曜日に帰られる方もいます。
朝の送迎も早く、8時ごろから利用者や家族の状況に合わせて対応しています。
平日の予約がどちらかというと取りやすいということですかね?
(相談員)
そうですね、だいたい週末に利用の方が月曜日に多いときは半分くらい帰られるので、受け入れは火曜日から金曜日まで空きがあります。週末利用の人がだいたい金、土どちらからか入られるので、やはり週中は空きが多いので、すぐに予約が取れます。
ララポートは単独型施設なので、他のショートと比べて、絶対不利だなと思っていました。
うちは単独型なので、グループとしても高齢者はうちだけなんです。
ほかにもたくさん事業所がありますけど、児童の発達障害者の方の施設ばかりで、高齢者はララポートだけなんです。
ララポートは広島だけで施設を運営しています。
感染症についての対応
コロナの対応はどのようにされてますか?
(相談員)
コロナがあった時は、ずっと個室での対応になって大変でした。今はコロナはあまりありませんが、また冬になって流行る可能性があるので、注意しています。
ご高齢の方って何の熱かわからないので、検査結果が出るまで熱が出たら個室に入っていただいて様子を見るようにはしています。
感染症と判断されれば、対応は徹底的にしています。
コロナの時に勉強させてもらったので、それを守っています。
感染拡大しないように職員に教育もしていますので、感染症が出ても広がっていません。
マニュアル作りもされましたか?
(相談員)
社長が、コロナの時は率先してマニュアルを作りました。今でも職員はマニュアルに沿って熱を測ったり、一日に二回換気と消毒を徹底しています。
何かあった時のために継続してやっております。
換気するのもつい忘れてしまいますよね
(相談員)
うちは10時から体操なのでその時にみなさんお部屋から出てもらって、部屋の換気と消毒をしています。反対に閉めるのを忘れることがあります。
そういう風にして、おやつの時間と体操の時間は換気と消毒の時間にしております。
利用者で熱が出たらどのような対応になりますか?
(相談員)
熱が出たのですぐに帰ってくださいとまではなりませんが、食事がとれなかったり、点滴が必要だと言われたらそこは医療行為とみなされて、帰っていただきます。悪くなるといけませんので、そこは家族と相談させてもらいます。
家族が海外に行っておられるとか、そういう事情であれば別ですが、要相談です。
ララポートまとめ
(記者の感想)
今回の取材は大変参考になりました。特に夕食を食べて帰るところはすごいなと思います。
弁当を持って帰る施設は割とありますが、食べて帰って口腔ケアまで済ませて帰るのは、ほんとに助かると思います。
相談員さんから「夜の送迎が結構いっぱいになるときもあります。
夕食食べて歯を磨いて寝るだけの状態にして帰るというのが、大変で、トイレも済ませて帰るので、家族の方に喜ばれています。」
とても楽しそうに話されていました。 ショートステイの経験がある方は、これがとても大変というのがよく分かると思います。
ララポートさんでは、ここまでしてくれるので、ショートステイを使うなら、あそこにしようという利用者も多いと思います。
引き続き、利用者さんのために頑張ってもらいたいなと思いました。