ショートステイを利用するには?
今回のテーマは「ショートステイを利用するには?」です。
利用するためにはどうしたらいいか?の前にまずショートステイとは?を簡単に説明させていただきます。
ショートステイ(短期入所生活介護)は利用者が可能な限り自宅で自立した日常生活を送ることができるよう、自宅にこもりきりの利用者の孤独感の解消や心身機能の維持回復だけでなく、家族の介護の負担軽減などを目的として実施します。
(厚生労働省より抜粋)
自宅で長く生活するために介護する側もたまには休んでリフレッシュできるシステム。
また、利用する側も他者との交流や施設のイベント、体験プログラム、レクリエーションに参加出来るメリットがあります。
では、まず利用するためにはどうしたらいいのか?
1.要介護認定を受けましょう
ショートステイ(短期入所生活介護)は基本的に介護保険サービスなので、要介護認定を受けている方が利用できるサービスです。
要介護認定とは介護の度合いを客観的に判断し、数値化したものです。日常生活の中でどれくらいの介護(介助)を必要とするかを表します。
要介護認定には【要支援】と【要介護】の2種類の指標があります。
【要支援】
日常生活上の基本的動作については、ほぼ自分で行える。
日常生活を送るうえで部分的な支援が必要。
分類:要支援1~2
※要支援2の方が支援する部分が多い
【要介護】
日常生活上の基本的動作についても、自分で行うことが困難であり、何らかの介護を要する状態。
運動機能、思考力、理解力の低下、日常生活に支障が生じ介護必須の状態
分類:要介護1~5
※要介護5の方が介護する部分が多い
要介護認定を受けるためにはまず手続きが必要です。
要介護認定がおりるまで約1ヶ月時間がかかります。
ですが、申請した日から介護サービスは利用可能です。
ここで、注意点があります。
介護認定が出ていないのに、介護サービスを使う場合
自分の介護度が何になるか不明なため、どれだけの介護サービスを利用できるか分からないということが起こります。
介護保険は、介護度によって点数が決められておりその点数内でサービスを受けるのであれば1割、ないしは2割、3割の自己負担で利用できますが、点数を超えて利用したものに関しては全額自己負担になるのです。
2.担当ケアマネジャーさんに連絡しましょう
さて、晴れて介護認定がおりていよいよ利用です!!
自分で利用したいショートステイ先を探して「〇月〇日~5日間利用したいんです・・・」って自分で電話かネットで予約しないといけないのかしら??と思っていらっしゃらないですか?
ショートステイは介護保険サービスなので、まずはケアマネジャーさんに相談です。
「今度娘の結婚式が遠方であるから、おじいさんの介護をする人がいなくなる。おじいさんを遠方まで連れて行くのは難しいので、ショートステイを1週間利用したい」
「私(介護者)が入院することになって・・・1泊2日でいいのでショートステイをお願いしたい」など理由はそれぞれだと思います。
他にも
介護者が仕事などで出張にいき、介護者の都合がつかない時。
介護者が心身の疲労を感じて休息したいと感じる時。
家の改築があって住めない時。
施設に入居する前の体験として。
寒い間はお風呂に一人で入るのが心配なので。理由は様々です。
ケアマネジャーさんに
①いつ
介護保険サービスのショートステイは需要が高く、あまり直近の予定だと希望する日程のショートステイが取れないことがあります。
どうしてもショートステイを利用したい場合は、早め早めの行動がいいでしょう。
なかなか空きが見つからず、やっとショートステイの空きがあったが自宅からすごく遠い場所のショートステイだったなんてこともあります💦
②何泊したいのか
〇〇日~〇〇日までなのか。
基本的にショートステイの最大連続宿泊できる日数は30日です。
30日以上超えての利用になるとそれはショートステイ=短期ではく入居を考えないといけないですねっていう介護保険からのメッセージですね(笑)
③送迎の有無
ほとんどのショートステイが送迎がありますが、土日、祝日などは施設によっては送迎がないところもありますので、要確認が必要です。
また、時間帯によっては送迎時間ではないので自分で来て下さいって言われることもあるかも・・・。
④要望
ショートステイ中にお願いしたいこと。
みんなと一緒にレクリエーションに参加したいです。
利用期間中の排便コントールの状況を教えて欲しい。
リハビリをして欲しい。
お風呂に入れて欲しい。
などをお伝えして実際ショートステイが予約できるところをケアマネジャーさんに探してもらいましょう!!
まとめ
相談・・・・・まずはケアマネジャーにショートステイを利用したい旨を伝える
申し込み・・・ケアマネージャー経由で必要書類の提出
面談・・・・・身体状況や普段の生活の様子、内服薬の確認、既往歴などの聞き取り
連絡・・・・・利用日程の決定
利用・・・・・利用開始